2005年10月27日 (木)

猫村さんの裏話。

猫村ファンのみなさん、先週発売のHanako「京都」特集、しっかり読んでいただけました? 猫村さん、チェックしました? そうなんです、出てるんですよ猫村さんが。うふ。出てるんですよー。

「きょうの猫村さん、京都で仏像めぐり」と題しましたこの企画、いま巷で大人気のスーパー家政婦猫の猫村さんが、村田家政婦の皆さんと京都旅行へ、そこで仏像めぐりを体験する……という内容。思い起こせば8月の終わり、京都特集の詰め会議前夜。「仏像めぐり」というお題で2Pの構成をウンウン唸りながら考えておりました。誰がめぐるのか、それが問題。ぱっと思いつくのは『見仏記』のみうらじゅんさん?『ちいさいぶつぞうおおきいぶつぞう』のはなちゃん?でも違うわーと悶々々々。

と、その瞬間に降ってきたんです。あの「猫村さん」が。たて結びのエプロン姿で仏像を前に「立派ねー」「ありがたいわねー」と神妙な面持ちで佇む姿が鮮明なビジュアルでババババッと。コレだわ! と感激しながら、翌日の詰め会議では鼻息も荒いままに「猫村さんの仏像めぐり」をプレゼン、めでたく企画が動き出したのでした。

さぁ、大変なのはここからです。書籍編集のK瀬さんを通じて、作者のほしさんに恐る恐る「一日、タクシー観光で仏像めぐり、していただけませんか……」の依頼を試みると、なんと「面白そう」のコメントつきで快諾。ひゃっっほーい!(ホントにもう、そんな感じ)と雄叫びを上げつつ、まずは、京都にある仏像で有名なもの、エピソードがユニークなもの、姿かたちが面白いものをリサーチ。と同時に、京都のタクシー会社に「仏像に詳しい運転手さん、いませんか?」と電話をかけまくりました。取材をお願いしたい寺社仏閣には「家政婦の猫が主人公のですね、漫画がありましてですね、その猫がですね」と汗をかきかき企画を説明。

そうこうしているうちに、「この人なら間違いない!」と強烈な個性を感じさせてくれる運転手さんを発見し(誌面にも登場する「青空観光タクシーの寺田さん」。仏像マニアで博識な寺田さんは、今回の企画の恩人です)、無事、仏像取材への道が開けたのでした。で、いざ京都へ(その後の様子は、誌面でご覧いただける通りです)。

総勢1050体の仏像を拝み続けながら2泊3日の京都出張は幕を閉じました。仏像について語り続ける寺田さんに連れられて、かなりの珍道中でしたが、いやーホントに面白かった。面白すぎて申し訳ないので、この裏話、ひとり胸にしまっておこうかとも思ったのですが、放出しちゃいました。え? 作者のほしさんはどんな人ですかって? もーう。それはご想像にお任せします。むふ。でも、ひとつだけ。ほしさんて、ホントにホントに猫村さんにそっくりなんですよ。むふふふふふ。

051027_1 いますぐ書店でバックナンバーをご注文ください。Hanako857号「京都特集」。「きょうの猫村さん、京都で仏像めぐり」はP.26-27です。

051027_2 後日、ほしさんから頂いたデンマーク産のチョコレート。こんなところで見せびらかしちゃって、いやらしいわ、ワタシったら。ほしさんありがとうございました。大好きです。

(編集K田)

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2005年10月18日 (火)

新興宗教初体験

私の人生の中で、新興宗教というものに足を踏み入れるのは、たぶん後にも先にも、あの時の経験一度きりになるだろう。

もうだいぶ前の話だ(あえて何年前とは言いません。なぜなら敵は新興宗教なので、私の身に何か起こったらイヤだから)。私はマガジンハウスのものではない某情報誌の編集者だった。音楽デスクに所属し、コンサート担当だった私の仕事は、発売時期にコンサートホールでおこなわれるコンサート情報を5ページにわたって、日付別に掲載し、その期間中のおもしろそうなものをピックアップし、紹介記事を書くというもの。

コンサートといっても、有名芸能人のものもあれば、アマチュアバンドのライブなんていうのもある。情報が多い時期は、おのずと有名人のコンサート情報を優先することになるけれど、閑散期にはアマチュアバンドや市民オーケストラのような情報も取り上げるのだ。そんな私の元に、某年の春先、1通の手紙が届いた。

『○○編集部コンサート担当さま。○月○日、○○ホールにて私たち組織の中心人物である教祖Xのオリジナルコンサートを開催いたします。教祖Xは、いままで数々の奇跡を起こしてこられた方です。過去のさまざまな歴史的人物が彼女の体にのりうつり、いろんな予言をし、今までその予言どおりに世界が動いてきました。音楽的才能も普通の人間とは比べ物になりません。なぜならバッハやベートーベン、リスト、ショパン、ドボルザーク、モーツァルトといった、歴史に名を残す偉大な作曲家たちが、次々と教祖Xにのりうつり、瞬時にして作曲をしてしまうのです。今度のコンサートの終了時には、会場に奇跡が起こります。ぜひその教祖Xのコンサートを貴社の雑誌で紹介するべきです」

いかがわしい。非常にいかがわしい! 手紙にはその奇跡とはどういうものかが克明に記されていた(ここでは奇跡の内容を書いてしまうと、その信者から「これは教祖さまのことを書いている。侮辱するなんて!」と、この世から私が抹殺されかねないので書かないが……)。

そんなすごい霊が、次から次へと、のりうつるわけないじゃん! それも国籍がバラバラで、霊たちはその教祖にのりうつるために、列でも作って順番待ちしてんのかい! ちなみに私は音楽大学の出身で、子どもの頃から絶対音感がある。駄作なら、私だって瞬時に作曲できるし、どんなへんてこりんな詩にも音楽をつけて、ピアノで弾き語りができる。それこそバッハ風とか、桑田圭祐風とか。同じようなことができる人は、意外とたくさんいるものだ。

フンと鼻であしらい、私はその手紙をゴミ箱に捨てた。他にも掲載しなければいけない情報がいっぱいあったし、「紹介するべき」という、その傲慢な文面も気に入らない。人にものを頼むのなら、「お願いします」ぐらい書けよ! と言いたくなるような高飛車な表現である。しかもコンサートは無料。基本的に有料コンサート情報を掲載するのが、その雑誌のセオリーだ。

そして数か月後、すっかりそんな手紙のことを忘れていた私の元に、再び手紙が届いた。
「○○編集部、コンサート担当様。私は何ヶ月か前に、コンサート情報を提供した○○という組織の者です。前回は、私たちの教祖Xのコンサートの取材にいらっしゃいませんでしたね」
という文面で始まる不気味な手紙。その後には、あんな大切な機会をのがす私は、人間として本当にレベルが低いとか、災いがあるというようなことがずらずらと書かれている。そして1か月後に再度コンサートを開くので、それには絶対に来いと締めくくっているではないか。

「エリちゃ〜ん(泣)。あの新興宗教から、また変な手紙来たよぅ。今度手紙無視したら、私、不幸になるって。不幸なんてなるわけないとは思うけど、どっかで待ち伏せとかされて、変な事件に巻き込まれたりしたらやだよぅ。本当に不幸になっちゃうよぅ。どうしよう、行くのやだよぅ」
さすがに怖くなった私は、上司(エリちゃん)に泣きついた。するとエリちゃんは、
「おもろいやん! 新興宗教なんて、こんなことでもないと、なかなか経験できひんで。私も一緒に行こかなぁ。説教聞くとかとちゃうんやろ? コンサートやろ。物は試しやん。行こうや、一緒に!」
と驚愕の返事をしたのである。まったく頼りになる上司だ……。

そして1か月後、私は気が進まないなか、上司エリちゃんと、エリちゃんの友人で、エリちゃんに負けず劣らず濃い性格の放送作家、金太さんと3人で会場へ向かった。
「今日のコンサート、めっちゃ楽しみにしてたんやで、俺」
「私ら3人で、帰らぬ人とかなったりして。葬式のとき言われるんちゃうか? 新興宗教の呪いやとか。こんな死に方したら、うちのお母ちゃん嘆くわぁ。ハッハッハ。」
金太さんもエリちゃんも実にテンションが高い。ひとりテンションの低い私は、ふたりの後ろをとぼとぼと着いて行った。

会場に着くと、受付のところに大学生のような若いスタッフが立っていた。
「ここに名前を書いて、名刺も提出してください」
 変なしゃべり方だ。名刺を渡さなければいけない状況には、さすがにエリちゃんも金太さんもちょっと狼狽していたようだが、さっさと受付をすまし、私たちは会場の中に入った。とその瞬間、私の目に飛び込んだのは、本当に今まで見たこともないような異様な光景。ステージの中心には、教会のシスターのかっこうをした教祖Xが、ブンカブンカとオルガンのような楽器を演奏し、オペラのような声で歌をうたっている。しかもちょっと音痴だ。金色と銀色の布で覆われたオルガンのようなものは、あきらかにヤマハのエレクトーン。そしてその左右に、一列に信者が並び、リズム感のない人のゴーゴーのような、へんてこな踊りを踊っている。信者たちは、オルガンを覆っている布と同じ布で、腕と首の部分だけを丸くくりぬいた、まさに学芸会や文化祭的な衣装に身を包んでいた。

「何や、この音楽をまったく知らんド素人が作ったような三流ミュージックは! バッハがのりうつっとるんちゃうんかい? これがベートーベンやって言うんかい? ほんまに笑わせてくれるわ」 「もうちょっと、マシな衣装作られへんのかなぁ? 布がもったいないわ」
「ほんでもあのステージの奴ら、ここの幹部なんやろなぁ」
「そりゃそうやん。ステージまで上がろう思たら、めっちゃ修行せなあかんねんで。金太は怠けもんやから、ここの団体に入っても、一生ステージは無理や」
物見遊山で同行した金太さんは、この異様な世界に大満足のようで、エリちゃんとふたりで、ニヤニヤしながら大声でしゃべっている。

異様なのはステージ上だけではない。だだっ広い会場の客席には、まばらに人がいて、席に座りながら体を揺さぶり手拍子をしていたり、自分も立って一緒にへんてこゴーゴーを踊っていたり……。そして時々、奇声を発しているのである。
「ウレシイッ」
「楽しいっ」
変だ! この人たちは何かが壊れている。それぞれの顔や服装をよく見ると、みんなとても若くて(最年長でも25歳くらい)、実にオタクな顔をしている。
「こいつら、学校とかでいじめられてた奴らばっかしなんちゃうか? 俺やったら、絶対こいつらイビルわ」
「そやからこんな宗教入ってるんちゃうん」
ふたりの会話がまわりの人に聞こえないか、私はもうヒヤヒヤものだ。
「あんた何ビビッってんの? こんなんまともにとってどうすんの?」
「おまえはほんまに、若いのぅ」
っていうか、あんたたちふたりの神経が太すぎるのだ。

何曲か歌が終わると、某女性誌の編集者と名乗る男性(この人物も異常に若く、有名雑誌の編集者などというのは、眉唾としか思えないような風体)が、演説を始めた。
「私たちの団体は、○○市から迫害を受けています。○○市は、我々がコンサートホールを借りてコンサートを開催しようとしたところ、最初は許可していたにもかかわらず、何日か後には我々の団体は不審だということで、貸し出しを一方的に拒否しました」
これに始まり、自分たちがどんな人から、どんなひどいことをされたかという、被害妄想的なアジテーションが続けられた。

30分もすると、さすがにエリちゃん、金太さんもうんざりしてきた。
「もう帰ろか。何かアホくさなってきた」
「コンサート終了後の奇跡いうのも、どうせ下手なマジックみたいなもんやろな」
私たち3人が席を立とうとすると同時に演説が終了した。再び教祖Xがステージに上がると、会場は張り詰めた空気に。私たち3人は外に出ることができなくなってしまった。
「さあ、教祖様がそのエネルギーを私たちにも分け与えてくださいます」
 幹部の一人が声高々に叫んだ。今度は教祖Xがマイクの前に立つ。
「皆さん、笑うという行為がエネルギーを生み出します。大きな声で笑いましょう。笑う角には福来りぃ」
すると会場の観客全員が席を立ち、腰に手をあてて、ワーハッハッハッハと、マンガの台詞のように笑い出すのだ。中には体を前後に揺らしながら、本当におもしろくてたまらないというような動作とともに笑っている人もいる。

「会場出られるような雰囲気じゃないですよ。だから私来るのイヤだったんです!」
「あんたが泣きついてくるから、一緒に来てあげたんやんか」
「まぁええわ。もう少し待とう」
いったい「笑う角には福来り」という教祖Xの連呼と、気が狂ったような嘘笑いをどれくらい聞いたことだろうか。やっと教祖Xの号令とともに笑いが止んだ。
「いよいよ教祖様が、私たちにエネルギーを与えてくださいます」
すると静まり返った会場で、教祖Xはマイクに向かって「ウォー」という低い不気味な声を発した。それにつられて客席の信者たちは、お腹にレーザビームでもあてられているかのように、体をピクピクさせ、中には床に倒れこんでいる人もいる。

10分後、金太がうんざりしたように言った。
「もうええわ。帰ろか」
座っていただけなのに、妙に脱力している私たちは、会場を後にした。
コンサートホールから外へと出ると空は真っ青な秋晴れ。外気にふれるのが、何十年ぶりかのような、なんともいえない開放感を感じた。新興宗教って、本当に理解できない。あんな変な笑い方するくらいだったら、外でおもいっきりスポーツでもすればいいのに。あぁ、すがすがしい。
「ほんなら餃子でも食って帰ろか」
「餃子やったら、あの店行かへん? めっちゃおいしいねん」
えっ、宗教終わり? 変わり身早!
「餃子行くで、はよおいで」
 妙な信者と同じくらい妙な上司に振り回される私であった。

(怖がり編集者 ヒロコ)

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2005年10月12日 (水)

不健康を払拭するために温泉へ行こう!

私の班の今回の特集は「女性のプチ不調」です。頭痛とか、冷えとか病気未満の、でも気になる症状。特に若い女性はこれらをほおっておくと女性特有の病気にもなるよ〜って事で傾向と対策を取材した特集です。頭痛や骨粗鬆症や冷えや、その専門の偉〜い先生が皆、口を揃えて同じセリフ。「不摂生はだめよ。ストレスはだめ。早寝早起き、夜更かしもだめ。3食健康にね」って……。つまり、これらが頭痛や冷えや、こんな症状を全部作ってる。

ってことはそんな生活をしてい人はどの症状にもなっちゃう、って事??? じゃ、ハナコ編集部全員、骨粗鬆症だし、冷え症だし、頭痛持ち、ってことか。

気を取り直して詳しく話を聞いていると、実は些細なことは置いといて、とにかくリラックス。気持ちを楽にできれば随分違うらしい。

051012 じゃ、やっぱり温泉じゃん。(すごいこじつけ)

リクエストにお答えして(誰の?)、今月のお薦め日帰り温泉?ベスト3!

まずは
光が丘公園のそばにある「極楽湯」。
ここは温泉の質もいいけど、売りは食事!蕎麦とかうどん程度しかない日帰り温泉施設が多い中、50種類くらいあるメニュー。定食ものもあれば、おつまみもあり、さっぱりもののあれば、こってりとんかつマヨネーズかけ(名前違うと思います。うま<いっ)もあり。居酒屋状態で飲んだくれてからお風呂に入れば(一応、泥酔者は入浴禁止ですので、適度にね)極楽、極楽。

次は
埼玉県蕨市にある「やまとの湯」。
ここはこんなところにあって(失礼!)ほぼかけ流しの温泉。ちゃんと成分表示も出てました。温泉の絶対量は少ないのでここみたいに温泉の湯船を露天に限定して、店内はお湯、と明解に分けたほうがいい、という見本みたいなところです。(反対にどこもちょっとずつ温泉にすると温泉を循環にしなくてはならず、どの湯船も薄まってイマイチになっちゃうのです)

最後は
大船にある「湯快爽快」。
ここも「やまとの湯」のように温泉をきちんと使ういい見本の日帰り湯その2。
特に源泉と明記してひとりしか入れない「つぼ湯」を設けていて、そこはもう温泉どっぷり100%、な湯船です。反対に店内はジャグジーなどただのお湯にしています。また、洞窟風呂やぬる湯などエンターテイメント溢れる数種類の湯もあり、楽しめます。

10月になってから行った5件のうちの3件なんでたいしたベストではないですが、これらの日帰り湯はチェーン店なので、あなたのおうちのそばにもあるかも。調べてみてみて。

難し〜い先生の話を書いたあとは、やっぱり温泉だね! ってことで私たちの「女性の不調」の次の号は「日帰り温泉」特集みたいです。いいなあ。今度、勝手に自分たちで特集決められたら面白いのにね。

(編集N村)

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2005年10月11日 (火)

写管さん、ゴメンナサイ。

(※写管...写真管理部のこと。スタジオの管理や写真のフィルム、デュープ作成などを担当する社内部署です)。

気づくと、大好きなスタバのソイカプ(最高記録1日5杯☆)で1日の水分を終わらせちゃったりしています。そんな私が、ミネラルウォーター特集(11月2日発売)を担当させて頂きました。水って飲み比べてみると、特に炭酸水は味の違いが歴然ですね。ルイ14世も飲んだと言う一級品の天然微炭酸ミネラルウォーター、シャテルドン(1ℓで約1900円)。とても品のある微炭酸で体の中から温泉につかったみたいにポカポカ。炭酸水は、体を温める効果も期待できるそうですよ。そんな冬場の飲みかたのコツなんかも内科医の先生に教えて頂きました(詳しくは誌面でネ)。編集の仕事をしているといろんな経験させてもらってつくづくラッキーだなぁと思います。

今回一番印象に残ったのはイメージカットの撮影。水のイメージカットを撮影するために2人がかりで「せーっの!」と両端から水槽にバケツ一杯の水を流し入れたり(数十回トライ&翌日筋肉痛)。撮影用のコスメを霧吹きでシュッシュと水を浴びせてみたり。コップに注ぎ入れる水の雰囲気を出すために片栗粉を入れて、水に粘度をつけてみたり。もうスタジオも、スタッフ一同もびっしょぬれですよ、ホント。幼少時代に戻ったように、ゲラゲラ笑いながら仕事しました。「久しぶりにあがりが楽しみな撮影が出来た」とカメラマンさんに言って頂いたのは、嬉しかったです。私も雑誌が発売されるのが楽しみです(まだ入稿もしていませんけれど)☆

051011_1 051011_2

(写真左から)我が家はブリタです。/ページレイアウト。

(編集D居)

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2005年9月27日 (火)

そうだ、京都に(酔いつぶれに)行こう。

みなさーん、10月19日は京都特集(Hanako857号)の発売日ですよ! 我がH越デスク総勢4名が、それぞれに京都に出張し、京都在住の強力なライターさん&カメラマンさんの力を借りて、街を上リ下リ西入リ東入リしまくり丹精込めて作り上げた特集です。1週間しか店頭に並びませんから、くれぐれもチェック4649お願いします。

僕も4泊5日で京都出張に行ってきたのですが、なかなかに濃かったです。酒井順子さんと一緒に早朝から大原の朝市や錦市場を回っておみやげを探したり(詳細は本誌にて)、カレーうどんをおかずにご飯を食べてみたり(こちらも詳細は本誌にて)、最終日前夜の打ち上げではっちゃけすぎて、なぜかスタッフみんなでテキーラ3杯一気飲みしちゃったり、ホテルに帰ってリバースしまくって喉が焼けるように痛くなったり、翌朝まだ気持ち悪いまま取材に向かい、取材場所に着いたはいいけど酔い覚ましに飲んだミネラルウォーターまでリバースしちゃったり、あまりにもつらくて取材の空き時間にマンガ喫茶で仮眠しちゃったりと盛りだくさんでした。

で、なんでこんなにグダグダになっちゃったかというと、それはひとえに、京都の街が楽しかったから。僕らが京都で出会ったおいしさ&楽しさが、この特集にはいっぱい詰まっています。ぜひ書店で手に取って見てください。うし、もう一軒行くぞー、京都まで!

050927_1大原の朝市。まだ6時半というのにこの賑わい。緑の匂いが濃くて気持ちがいいです。

050927_2テレビの取材に来ていました。写っているのは京都の有名店のシェフや老舗の旦那衆。(写真/ハリー中西さん)

050927_3カレーうどんはこうしてごはんと一緒にいただくのが通。ごはんの上でうどんを冷ませるうえ、垂れたおつゆでカレーライスになり一石二鳥なのだとか。

(編集H須賀)

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2005年9月22日 (木)

京都の「赤」は、紅葉だけではないのですね。

ちーーーーーすっ、俺。仕事で京都行ってきました。本誌でもお馴染みの人気連載の執筆者、キムキム兄やんこと木村祐一さんと一緒に。

詳報は、ぜひ、10/19発売のHanako「京都特集」を見ていただきたいのですが、その一部をちょっとだけ披露させていただきますと、木村さんと訪ねたお好み焼き屋さんのことです。ちなみに補足すると、木村さんは京都のご出身で、この日の取材テーマは、木村さんが京都に帰ったときに立ち寄りたくなる店というものでした。で、お好み焼き屋さんで。

「アカっていうお酒、知ってますか? これがめちゃめちゃお好み焼きに合うんです」と、木村さん。
「アカ、ですか? なんですか? それ」
「焼酎のワイン割りですよ。ポピュラーですよ、こっちでは」

グラスに入ったそれは、葡萄色というよりは、もっとクリスタルなルビー色。一口飲んでみると、某ファンタのように懐かしく甘く、ぐびっとイケば、これまた酒なんだ、としみじみロケで疲れた体にしみ渡るのでした。お好み焼きのちょっと油な感じを、一点で調和(あるいは中和)させるというか、もう一歩踏み込んで、これによってさらにお好み焼きに対する食欲を、二乗、三乗、いやさ四乗!!に(丹下段平風)かきたてるというか、これはホントにすごいドリンクでした。

ご存知ないかた、ぜひ一度、試してみてください。と、今回はこのへんで。この項、次回に続けさせていただければ幸いです。

(編集H越)

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2005年9月15日 (木)

飛行機事故も仕事のうち!

私が海外出張に行くと、かなりの確立で飛行機事故にあう。

あれは今から10年以上も前、Hanakoでベトナム特集をやったときのこと。今でこそベトナムという国は、旅行先としてすっかりお馴染みだけれど、当時はブームがこれから始まりそうというような感じで、どちらかというと、秘境に近いところがあった。もちろん旅行ガイドブックで、「ベトナム」というものは何もない。あの「地球の歩き方」でさえ、「東南アジア」というタイトルで出された本の中に、ラオスとかカンボジアとかいう項目にまじってベトナムが掲載されていて、ページ数もベトナム全土で約15ページほどしかなかったのだ。

Hanakoのようなホテルやレストランガイド中心の構成をしている雑誌で、本当にベトナム特集ができるんだろうか……、とりあえず向こうに行くことになったはいいけど、ちゃんと紹介できる店を探せるんだろうか……、通訳のベトナム人は取材のアポイントをきちんととってくれるだろうか……。不安をいくつも抱えながら、日本で何とか入手した地図だけを持って、私とライター1名、カメラマン2名とで旅立った。

誌面で紹介するエリアは、ホーチミン、フエ、ハノイ3か所。問題の飛行機事故が起きたのは、ホーチミンからフエへ移動するときだった。

フエでの滞在期間は3泊3日(4日もない!)。予定では、ホーチミンを朝8時頃の飛行機で出発し、10時前にはフエに到着。ホテルチェックイン後、すぐにライターと二手にわかれて街をロケハンし、残り2日で取材、そして4日目の早朝には、ハノイへ移動することになっていた。ここは、他の2つのエリアよりも取材時間が少ない。パッパとロケハンして、サクサク取材しなくっちゃ。我々取材チームは、はりきって朝6時半にホーチミン空港へ。フエ行きの飛行機を待っていた。

ところが8時になっても、9時になっても搭乗案内がないどころか、飛行機が空港に来ない。
「ねぇ、まずいんじゃない? 飛行機遅れてるのかな? 何で遅延の案内とかないんだろう? 滑走路に飛行機ないよねぇ」
「どうする、フエは実質2日しか取材日ないし、今日ロケハンできなかったら本当にまずいよ。ページできないよ」
私とライターとで焦りながら話していると、「フエ行きの飛行機はラオスからの到着が遅れています」とアナウンスが入った。

とりあえず到着を待つしかすべのない私たち。イライラしながら、じっとフエの地図を見つめて待つ、待つ、待つ、待つ……。午後1時頃、やっと飛行機が飛んできた。「ねぇ、すごく小さい飛行機だね。あんなのでラオスから国境越えてきたんだぁ」飛行機は7、80人乗りくらいで、とても国際線とは思えない。その飛行機に搭乗できたときは、すでに午後2時を過ぎていた。

私とライターはロケハンの時間がなくなったことに、かなり焦りを感じていて、飛行機に乗るやいなや、地図を広げ、今後の対策をああでもない、こうでもないと練っていた。しばらくすると飛行機が、滑走路に向かってか走りだした。とにかく1分でも早くフエに到着してほしい。
「街の中心に川があるから、この川を境に二手に分かれよう」
「この時間だと、町中をくまなく調べるのは無理だから、とにかくシクロに乗って、主要道路を走って、せめてその沿線だけでも、もれがないように店のチェックをしよう」
「でも、とりあえずホテルのスタッフに、話を聞いてみる方が早いんじゃない?」

膝を付け合せて話を始めていったいどれくらいの時間がたっただろう。
「あれ、この飛行機まだ走ってるの? 動き出してからもうだいぶ時間たってるよねぇ」
私がふと気がついて顔を上にあげた。うん? 焦げ臭い。何、この煙たさ? すると通路をはさんで座っていたカメラマンが、目をむいて私に言った。
「コックピットから煙が出てるよ!」
えぇっ、本当だっ。薄気味悪い灰色の煙が、固く閉ざされたコックピットの扉の隙間からもうもうと漏れ出ているではないか!
「操縦席のパイロット、あの煙の中でちゃんと呼吸できてるの? もう死んでるんじゃない?」
「それより何で飛行機止まらないの? 早く降ろしてよ」

おもしろいことに、人間はこういう危機的状況に陥ると、それぞれの人間性がかなり色濃く出てくるものだ。いつもは沈着冷静なライターだが、このときは半狂乱で、スチュワード(若くてハンサムなイケメン)に「降ろせ!」と詰め寄る。ふだんから女性に優しいカメラマンAは、偶然となりに座っていたベトナム人のおばあさんの手をしっかりにぎり、不安を解消させてあげるためか、肩まで抱き寄せている。もうひとりのカメラマンBは、口をパクパクさせて、すっかり使い物にならない状態だ。私はというと、
「ベトナムの飛行機ってさぁ、けっこうふだんからこういうことあったりしてぇ。意外と大丈夫ってわかってるから、走り続けてるんじゃないの? 国も変わればいろいろだねぇ」
なんて、暢気なことを口にしたばっかりに、ライターやカメラマンたちにギロッと睨まれる始末。そうこうしているうちに、目は痛くなるし、本当に息苦しくなってきた。さすがに私も「お願い、外に出して。空気を吸わせて」と祈るように。

先程からイケメン・スチュワードに、「大丈夫なのか?」と詰め寄っているライター。しかし彼の答えは、いつも満面の笑顔を浮かべながら「ノー・プロブレム」の一点張り。ただその顔には、『緊急事態のときは、お客様を少しでも安心させるように、笑顔で対応し、不安をあおらないようにしましょう』と指導されました! とはっきり書いてある。彼は超優等生だ! これは危険だ。やばい! このイケメン・スチュワードの不気味な笑顔が、本当に緊急事態だと、私たちに伝えている。その時、
「飛行機止まった!」
ライターが叫んだ。そのとたんに前方、後方のドアが開けられ、イケメン・スチュワードやほかのスチュワーデスたちが、早く機内から出るように指示を出している。

そのときのイケメン・スチュワードの形相。先程の満面の笑顔がほんの数秒で、こうも変わるものかと仰天するほど。1秒でも早くここから離れないと、飛行機が爆発してしまう、そんな表情なのである。
「キャー」
 スチュワード、スチュワーデスの豹変ぶりを敏感に察知した乗客たち。機内はパニック状態だ。
「とにかく早く降りて!」
私たちはわけもわからず、放心状態で飛行機を降りた。
「ふー…………」

結局、その後代わりの飛行機が到着するのを待ち、フエに到着したのは夕暮れ。
「何か、今日1日何にもしてないのに、すごく疲れたね」
ホテル到着後、すっかり脱力した私たちは、川沿いのレストランのテラスで、灯る街の明かりを見ながら、口数少なく333(バー・バー・バーというベトナムのビール)をちびちびやった。
苦い……。

でも本当の地獄が始まったのは翌日から。
「今日と明日で、どうやって取材終わらせるの?!」
機内以上のパニックぶりが繰り広げられたのである。ヘトヘト……。

(ダメ丸出し編集者  ヒロコ)

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2005年8月31日 (水)

最近、気になる“ミラクルアイズ”。

ただいま、ヨン様来日中ですね。
そんな様子をテレビで見てるうちに、今までヨン様人気に関しては無関心だったのに、
「なんでこの人はいつも笑顔のとき、メガネの奥の目の下がり具合と口の開き方が100%同じなんだろう。もしや、練習の賜物!?」
「いやいや、心の底からいい人なんだよ、きっと。だって、目に濁りがないもん」
と、ヨン様の笑顔に対して、いまさらながらあらゆる妄想が頭をよぎりはじめ、タイムロスをしているのは残暑の疲れのせいなのでしょうか!? これまでの世の韓流ブームに乗り切れなかったワタシが10月末発売の韓国特集に向けてただいま必死で追いつくべく、少しずつですが、韓国ドラマや映画を見ているこの頃。ハナコの「韓国エンタテインメントジャーナル」も愛読中。

ところで、ワタシは旅に出る前に必ずノートを買うことにしています。今回も韓国への旅(出張ですが)に備えて、ノートを3冊ゲット。
どんなノートかというと、「Fantasmes」「Secrets」「Journal Intime」とそれぞれの表紙に書いてあるステキなフランス製のノート。
「Fantasmes」は空想、
「Secrets」は秘密、
「Journal Intime」はプライベートな日記、という意味。
それぞれのノートに何を書き込むかが今からとっても楽しみ。
といっても、このノートの表紙の意味に似合うようなロマンスめいたことはいっさい書き込むことがない取材用ノートなんですけどね。

さて、これらのステキなノートはロンドン在住の友達が最近始めたweb shopで見つけたもの。とってもキュートな雑貨やアクセをヨーロッパのあちこちから見つけだしてきて、ロンドンから発信しているサイト。http://www.tinycrown.com/(海外から届くため、オーダーしてから少し時間がかかるので、現物はまだ手元に届いていません。気になる方はサイトを見てみてください)

昨年、彼女の住むロンドン宅に滞在させてもらったんですが、彼女と街を歩けば必ずかわいい雑貨にめぐりあうといっても過言ではないくらい、高い審美眼の持ち主。のみの市で同じ店を物色していても、どこからか「えっ、そんなにかわいいもんあった?」というステキなアイテムを必ず見つけだしてくるのです。
そんな彼女のミラクルアイズで発掘された超キュートな雑貨やアクセサリーが日々少しずつアップされていくので、ぜひ乙女な方はチェックしてみてください☆

ワタシもミラクルアイズで韓国のかわいいものやおいしい食べ物などに出会って、ノートに書き留めてみなさんに紹介できれば、なーんて思っているのでお楽しみに!

以上、ヨン様のメガネの奥のミラクルアイズから目が離せないK端でした。

(編集K端)

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2005年8月25日 (木)

スナック芸at銀座

あ゛〜〜〜、ヤバイ、忘れてました。このブログの順番というか、締め切りというか。昨日、副編のI田さんから優しく念をおされていたにもかかわらず。えーーと、何を書くかというと……えーーと、現在、銀座特集の取材真っただ中です。銀座、銀座、大人の銀座といえば、そう、スナック。スナックといえばマスター。マスターといえばスナック芸。スナック芸といえば、クククク、クイズです!

050825そこで問題です。写真のゆるゆるのイラストはホールのケーキだと思ってください。8コの黒丸はイチゴです。これを、ナイフを3回だけ使って、奇麗に8等分にするためにはどうしたらいいでしょうか? 8コのショートケーキの上には必ず、イチゴが一コ載っていなくてはなりません。ナイフはどう使ってもいいですが、曲線は禁止、直線で引いてください。

この問題、実際にスナックで出されて、私、できませんでした。悲。というわけで、本誌の銀座特集ではスナックこそ登場しませんが、エッジーな話題てんこ盛りでお届けしますので、4649です。

(編集・H越)

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2005年8月23日 (火)

わんちゃん天国・銀座。

 この週末、GWS(ジー・ダブリュー・エス)を結成しました。メンバーは私とカメラマンS氏の2名です。格闘技団体ではありません。Hanakoでは9月21日発売号で「銀座特集」を予定しているのですが、その中で「銀座はわんちゃん天国だ!」というページがあります。銀座に遊びに来る素敵なわんこ&ご主人さまを見つけ出し、街頭でスナップを撮って撮って撮りまくる。それがGWS、すなわち「銀座でわんちゃんスナッパーズ」の任務なのです。(※スナッパーズは造語です)

050823_1銀座の中央通りは、土日は歩行者天国になるので、愛犬家のみなさんの格好のお散歩スポットになっていて、最近ではわんこと一緒に入れるスポットもちらほら。そんな休日の銀座を楽しむわんこをスナップするべく、我々GWSは土曜の昼下がりに出動しました。銀座のホコテンは12時から18時(冬季は17時)まで。早めに任務を終わらせようともくろんだ私は、13時にカメラマンS氏と待ち合わせて中央通りへ。そして、そこで待っていたのは……。

遮るものがなく、容赦なく真上から照りつける日差しと、ほとんど人が歩いていない中央通り。なんていうか、映画『バニラ・スカイ』のマンハッタンの光景みたいでした。気温は33℃、でもアスファルトの照り返しで体感温度はそれ以上。路面温度は恐らく50℃はいっていたはず。わんこがいるわけありません。ていうか、そんな愛犬家がいるわけありません。早く終わらせたいという欲にかられた私の、完全な判断ミスでした。すみやかに撤退すればいいものを、諦めきれずにとりあえず1丁目から8丁目まで往復してみました。真夏の歩行者天国はどうやら灼熱地獄らしいというのが確認できただけでした。隊長の私は撤収を宣言し、夕方再び出直すことにしました。

結局、GWSは土日2日間にわたってわんこの捜索を続けました。やはりこの暑い季節、わんこ連れはなかなか見つかりません。私とS氏は小さくて動くものに異常に反応してしまい、わんこだ! と思って駆け寄ったらハトだったり、今度こそわんこだ! と思って駆け寄ったらベンチで遊ぶ子どもだったり。挙句の果てにチワワを見つけたS氏に「ええっ、あれはどう見てもネコでしょう!?」と暑さで錯乱気味に。

050823_2それでも暑さがやわらぐ夕方には、素敵なわんこたちがたくさん出現して、無事にスナップを撮ることができました。休日のお散歩中に、背後から全力疾走で追いかけてきて、大量に発汗しながら撮影をお願いする私たちに、快くスナップをさせてくれたわんこ&オーナーのみなさん、本当にありがとうございました。そして辛抱強く中央通りを何往復もしてくれた我がGWSのカメラマンS氏、この暑さではスナップも難航しているはず、と応援に駆けつけてくれた心優しいO編集長と愛娘Hちゃんにも感謝!

(編集H須賀)

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2005年8月18日 (木)

あなたの知らない取材現場

雑誌の編集者になって、もう21年(と書くと、すごい年の人に思えるかもしれませんが、私は家庭の諸事情で、20歳の頃から働いていた勤労学生だったので、いまは普通の中年年齢である)。出版業界を知らない人からはずっと言われ続けてきた。「いいよねぇ、有名人にたくさん会えて」。

はい、確かにたくさんの有名人にお会いしてきましたよ。今日は、私の過去の体験談、取材の裏側をお伝えしましょう。

あれは今から○年前、ヘアケア特集で、某女優A(大物。でも銀幕のスターというほどではない)のヘアスタイルを撮影するという機会があった。ちなみにこれはHanakoじゃないからね。まずは女優の所属する事務所に出演依頼の電話を。マネージャーは快く取材を引き受けてくださり、スケジュールもさっそく出してくれた。いいねぇ、スムーズに仕事が運ぶということは。

「あのぅ、Aさんがふだんお使いになっている、ヘアケア製品を取材当日に撮影したいので、当日ご持参いただけますか?」
「Aはあれと、これと、それを使ってます。どこそこにしか売ってないので、編集部の方で買って新しいものを撮影時に用意してください。うちからは持っていきませんから」
 いきなり雲行きが怪しい。しかもそのマネージャーは言うのである。
「Aの取材のときは、いつもお弁当を用意していただいてるんですよ。それからヘア&メイクとスタイリストは、Aがいつもお願いしている人にしてください」

もちろん、OKですよ。お弁当くらい(でも撮影自体は、ヘア&メイクの時間をいれても普通は3時間くらいで終わるから、本当は出さないんだけど)。でもAさんが出演してくれるんだから、特別に奮発しましょう。ヘアケア製品も私が買いましょう(他の女優は、みんな事務所の人が用意したり、本人が持ってきてくれるんだけど)。気にしない、気にしない、Aさんが出演してくださるんだから。

さらにマネージャーは続ける。
「撮影当日は、まずAがスタジオ入りして、ちょっとお茶を飲んで休憩をして、それからヘア&メイクをします。できあがり次第、お弁当をいただいて、それから着替えて撮影ですね」
なっ、なんでそんなに時間がかかるの? と思ったけど、大物だからね(他の女優はもっとテキパキ仕事するけど:心の声)と、自分を納得させた。マネージャーも「すいません、Aは何でもゆっくりなので……」

とりあえず取材当日を迎えた私。Aのスタジオ入りは9時だ。私とカメラマンは、その1時間前にスタジオに到着するべく、会社を7時半に出発した。カメラ機材はすべてOK、指定されたシャンプーとトリートメント、ヘアワックスもちゃんと買った。準備は万端。よし、と、おもむろに携帯がなる。嫌な予感! やっぱりマネージャーだ。

「あっ、おはようございますぅ。Aのマネージャーです。今日はよろしくお願いしますぅ。それでですね、Aは朝いつもカフェオレを飲むんですよぉ。スタバでもドトールでもいいので、用意をしておいてくださ〜い」 ガチャッ。

何この電話! スタバでもドトールでもいいんだったら、自分で買ってくればいいじゃん。っていうかマネージャーのおまえが買えよ。と思ったけど、こうなったら用意しないわけにはいかない。スタジオに到着して、8時50分に、アシスタントにお使いを頼んだ。

 まだ会ってもいないのに、これだけ人を振り回すとは、さすが大物女優A。そして本人が到着した。
「おはようございま〜す」
 大勢の付き人、ヘア&メイク、スタイリストを引きつれ、総勢12人でお出ましだ。とりあえず挨拶をし、一呼吸おいたところでカフェオレを差し出した。
「どうも」
 私の顔も見ず、顎で目の前のテーブルに置けと合図する。あとは周りの取り巻きたちと、延々おしゃべり。「あの洋服を買いたい」だの、「最近こんな美容法をやっている」とか、Aの一言一言に、周りの人たちは、「すごいですねぇ」「私もやってみようかなぁ」「キャ〜」なんてやっている。1時間くらいたってようやく、「じゃぁ、そろそろ準備しようかしら」
と、おもむろにマイ・ガウンに着替えたA。たかがメイクをするだけなのに、いちいちガウンに着替えるのにはびっくりしたが、その時点ですでにAが到着してから約1時間半。もう、お願い早くして。これじゃ夕方になっちゃうよ。編集部サイドのスタッフは、気疲れと、待ちくたびれたので、何も仕事をしていないのに、精神的にヘロヘロだ。

メイクをはじめて2時間、「お待たせしました」と、きれいにメイクされたAが満面の笑顔でメイクルームから出てきた。
「じゃぁ、一度お昼にさせていただきます」
 マネージャーはすかさず言う。みんなで食事タイム。この日のために用意した、一人2500円の幕の内弁当だ。食事が終わってようやく撮影。

「まず正面から撮影します。その後、横からと後ろからも撮影して、髪形が立体的に読者にわかるように、誌面で構成していきますので」
 私の言葉にAは敏感に反応した。
「後ろと横は嫌だわ」
「えっ、どうしてですか? 今日の撮影内容は事前にマネージャーさんにもお伝えしていたと思うのですが。それにほかのページとの連動もありますし」
「でも、私は女優Aというイメージを大切にしたいの。別に私の髪型を読者が真似できなくてもいいと思うのよ。正面だけでも、髪型のイメージは伝わるわ」
 いやぁ、そういうことじゃないんだけど。それにこのAのページだけが単独であるわけじゃないし、ここだけ変になっちゃうよ。困ったなぁ。一生懸命説得している私に、取り巻きたちが口をはさんできた。
「そんな横からとか、後ろからの写真が載ってるページなんて変よ」「そんな撮影しても意味ないんじゃない」
「わかりました。じゃぁ、正面だけにしましょう」
 苦渋の決断だ。なのにAは、右手人差し指でまっすぐ私を指し、さらに私の神経を逆なでするようなことを言ってきた。
「あなた、妥協してない?」

妥協してるにきまってるじゃん。何言ってんの? 私が妥協しないと仕事すすまないじゃん。言いたい放題もいい加減にしろ! 怒りも頂点に達していたが「大丈夫ですよ」と、私は笑顔で大人な振る舞いをした。そしてポラ(ロイド)を撮影。それをチェックした女優Aは、
「何だか、ちょっとおばさんぽくない?」

そりゃぁ、おばさんぽいよ。だってスタイリストが用意した服、変だもん。でも髪型がわかればいい写真だから、ほぼ顔のアップだし、あんまり洋服とか関係ないけどね。とは、とても言えない。
「そうですか? きれいに撮れてますけど」
「やっぱり変だわ。ちょっと着替えようかしら。この白いシャツの襟ぐりのこの部分を縫いつけると、胸元がすっきりするんじゃない。それとこの背景も悪いんじゃないの?」

ぎろっとカメラマンを睨んだ。やばい。カメラマンが困惑した表情で立ち尽くしている。その後、スタイリストが襟を縫っている間、背景の植木をどけたり、立ち位置を変えたり、いろいろ試行錯誤していると、
「この椅子に座るっていうのはどうですか?」
 なんとマネージャーが、エスニック調の木の椅子をスタジオに、えっちらおっちら運んできたではないか。
「これ。どっから持ってきたんですか? よそのスタジオのじゃないですか? 黙って持ってきたんですか? あのぅ、勝手にいろんなものを持って来られると、とっても困るんですけど。ほかの人にも迷惑になりますし……」
われわれが撮影していたスタジオは2階。どうやらマネージャーは建物内をくまなく歩き、勝手によそから椅子を運んできたのだ。

かくして女王様女優Aの撮影は、何だかんだと8時間もかかって、やっと終了したのでした。ちなみに、編集部で購入した、Aが普段使っているヘアケア製品。撮影しようとすると、「ほかの化粧品メーカーとのCM契約があるので、それは掲載されたら困る」と、あっさり拒否されました。マネージャーしっかりしろよ! 高かったのよ。買いに行くの大変だったのよ。

けっきょく私はその後の約1か月間、毎朝、女優御用達の高価なシャンプーで髪を洗ってから、出勤することになったのでした。

(トホホな万年ヒラ編集者 ヒロコ)

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2005年7月26日 (火)

台風間近のオープンカー

 台風7号が本州に接近しているという最悪のコンディションの中、茨城県にあるツクバサーキットで行われたクルマの発表会に行ってきました。

編集部集合時はくもり状態で、これなら雨も降らないかなって状況の中、2時間ほどで現着。雨が降る前にさっさかと置き撮りを済ませて、コース内の走行シーンをと思っていたんだけど、最初の走行時間枠はあいにくの雨。この時間は撮影はあきらめて、雨の中の走行を楽しむことに。

ツルツルと滑る路面を楽しみながら持ち時間を満喫して、2回目の走行時間までしばしの休憩。運良く2度目の走行枠は青空も顔を出しイイ感じ、このクルマの本領発揮。実はこのクルマはオープンカーだったのです。

雨の中じゃハンドリングは楽しめても、爽快感は楽しめないからね。ホロを開けて空気を思いっきり感じなが
ら走る開放感は、このスタイルのクルマじゃないと体感できない醍醐味。日本の気候には馴染まないっていう人もいるけど、乗ってみたらあの気持ちの良さは、そーとーいいですよ。

何を隠そう私も過去にオープンカーを所有したことがあるのです。それも免許を取って初めて買ったクルマ(トヨタ・ハイラックス4WD)の屋根を自ら切り落とし、オリジナルのオープンカーを作ってしまったのです。もちろん屋根は取り外し可能にしてあったから、雨の日も大丈夫。

けど長年乗っていたら、脱着式の屋根に隙間が出来てきて、少しの雨でも雨漏りするようになったきちゃったのです。いろいろと雨漏り対策をしていくうちに最終的には外側にガムテープを貼って、防止策を施す始末。こーなるとすでにオープンカーというスタイルとは程遠く、ただのボログルマ状態。でも初めて手にした大切なクルマ、ボロボロになったボディーはちゃーんと修復してあげて、今でも我が家にあります。

けど、今日久しぶりに体感したオープンカー、なんかやっぱりいいですね。今度は雨漏りしないようにしっかりした作りで、また屋根切っちゃおうかなって、思ってしまった今日この頃です。

(編集O沢)

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2005年7月 5日 (火)

雨が降ったら箱根へ行こう

050705_18月3日発売の箱根特集を現在、取材しています。梅雨まっさかりで、撮影にさぞや支障がでるんじゃないかと心配していましたが、心配無用でした。雨にぬれた木々が美しく、あじさいも華やかで目がさめるほどの美しさです。



050705_2

霧にけぶった宮ノ下の富士屋ホテルも日本画に描かれた絵のような姿をしてました。(ここの秘密?のいい場所、本誌でお教えします。お楽しみに!)



050705_3仙石原は野生の花、ノハナショウブ(紫のです。ピンボケですねー。わかるかな?)が鮮やかに咲いています。

もちろん夏だっていい季節なのですが、こんな時期の箱根もいいことをお伝えしたくって書きました。空いているし(と思ったらそれほどじゃないですけど……ははは。)空気が雨で洗われていて深呼吸したくなる清々しさです。

「今からじゃね〜」という、あなた。あわてなくて大丈夫。8月3日のハナコを見て、ゆっくり考えて出発してください。新型のロマンスカーだと以前より早く到着するし、乗り心地満点なのでお勧めです。ハナコを見てどこかへ行ったら、感想是非聞かせてくださいね。

(編集N村)

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2005年6月30日 (木)

重要なのは暑さ対策

Hanakoで好評連載中の『TALK ON MOTOR』の取材で先週末から今週頭にかけてマレーシアに行って来ました。日本で人気の4輪レース(キムタクが主演していたドラマとはカテゴリーが違います)がまるまるマレーシアで開催(今年で2回目)されて、それを読者の方々に伝えるためにクルマ連載スタッフで取材して来たのですよ。

サーキットはマレーシアの空港近くにあるセパンサーキット。照り返しを考えると気温はたぶん35〜40度の間って感じ。同行したモデルの篠田さんも途中でグロッキー。しかし大変なのはレースに出場しているドライバー。なんとレーシング用のツナギを着込んで運手するクルマの中は60度以上! レースカーにはエアコンが付いてないのですよ。この温度の中で運転していると、レース後半のことはほとんど憶えていないらしい。そんな状態の中で前のクルマを抜いたり、後ろから来るクルマをブロックするんだから彼等の感覚はいったいどーなっているのだろう。優勝はニッサンチーム、暑さ対策にクルマに穴を開けたり、ツナギの中に冷たいジェルをいれたりしているんだって。

猛暑が予想される今年の夏、何を隠そうエアコンなしのクルマを所有しているこの私。この夏はクルマに穴を開けないと、運転中に意識がなくなっちゃうかもね。

(編集O沢)

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2005年6月21日 (火)

こんな日もあります。

050621

今日は夜からロケハンに行ってきました。いま進行中の特集では、ジャズなどのライブを楽しみながら食事ができる、でも従来のコテコテのライブレストランではない、より洗練された大人の社交場っぽいお店(最近、そういうお店が増えています)を探す日々。

たまたま銀座で最近オープンしたばかりのシャンソンバーがあるとの情報を入手し、早速お店に確認の電話。聞けば、シャンソンだけでなくジャズのライブなどもやっていて、軽食メインだけどフードもあるとのこと。「まだオープンして間もないし、これはいい店かも」と浮き立つ心を抑えながら、編集部を飛び出してロケハンに向かいました。

場所は銀座の7丁目。ロケハンに同行してくれる友人と合流し、目的の店へ。和服姿がまぶしい女性やデコルテもあらわなドレスで着飾った女性が、恰幅のいい男性を見送る姿がそこかしこに。そんな光景を凝視しつつ(口は半開き)、目的の店が入るビルに到着。

ところが、そのビルはテナントの9割5分がいわゆる「銀座のクラブ」。少し不安な気持ちが湧き上がるも、「こういう立地にあるのが、なんつうか逆に新鮮でいいよねー」と自分と友人を鼓舞し、エレベーターに乗り込みます。エレベーターに同乗したのはやはり和服姿のママさん&ホステスさん。エレベーターが上昇するとともに不安な気持ちも上昇。

そして店の前に着いてそっとドアを開けてみると、目の前に広がっているのは背広姿のオジサマ方と、かいがいしくビールを注いだり、くわえたタバコにライターの火を差し出す若い女性たちの姿が。「あらいらっしゃーい、先ほどお電話くださった方? どうぞどうぞ」。とマダムまでがお出迎え。シャンソンは、というと「これからまずあたしが1曲歌いますからぜひ聴いていってちょうだい」。

マダムから渡されたお店のチラシを見れば「スタッフ:バーテンダー1名、フロアレディ3名」、「お歌の歌いたい方は夜11時からカラオケもあります」。いい店でしたが、Hanako向きではありませんでした。

同行した友人が一言。「ちょっと下調べが甘かったねー」。なぜか上司の顔が浮かびました。

でも打ちのめされてばかりはいられません。次は芝公園近くにあるホテルのジャズバーへ。ここはとても素敵なお店でした。でも夕食をとっていない私たちの空腹は既に臨界点に達しています。

とりあえずロケハンも終わったことだし、遅めの晩ご飯に行こうということで、東京タワーの目の前にオープンしたばかりの眺めのいいイタリアンへ。ところが着いてみるとエントランスにはこんな張り紙が。「本日、設備点検のため22時で閉店します」。

写真は、やり場のない空腹感に打ちひしがれながら撮った東京タワー。結局、近くのデニーズで生姜焼きを食べました。おいしかった。

ロケハンは悲喜こもごも。素敵な店やまだ知られていないニューオープンが見つかればテンションも上がるし、収穫がなければ帰路もぐったり。でもクオリティの高い情報を読者の皆さんにお届けするために、明日もまたロケハンに出かけます。

今日はこんなところです(筑紫哲也さん風に)。

(編集H須賀)

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